大会長挨拶
第19回 日本スポーツ精神医学会総会・学術集会
大会長
東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科
精神行動医科学 主任教授
高橋 英彦
第19回 日本スポーツ精神医学会総会・学術集会は、熟慮の結果、WEB開催とさせていただきます。
第18回の総会・学術集会もWEB開催となり、今年は、現地開催を目指していましたが、新型コロナウィルス感染の終息の目途が立たず、安全第一を考え、このような形式とさせていただきました。
大会長を仰せつかった当初は、東京2020が2020年に開催され、そこから一年経過をして、スポーツ精神医学を取り巻く情勢はどのように変化したか総括する大会にしたいと思い、
テーマも「ポスト東京2020のスポーツ精神医学」とする予定でした。
東京2020が2021年の夏に開催されたら、その直後の大会になり、まだ余韻が残る中では総括もできないであろうとテーマも変更しまして、
「進歩するスポーツ精神医学 ーさらなるエビデンスの創生を目指して」
とさせていただきました。
本学会の研究の方向性である、①スポーツの精神医学への応用、②精神医学のスポーツへの応用、③身体運動と脳機能の基礎的な研究の3本柱の有機的な連携を強調したいと考えたからであります。
とはいえ、東京2020が開催されましたら、その祭典の余韻も噛みしめながら有意義な大会にできたらと考えています。
特別講演には室伏 広治 スポーツ庁長官をお招きして、広い視野から本分野を俯瞰する講演をいただけるものと期待しております。
教育講演、シンポジウムでは、皆様の診療・支援活動や研究に役立つタイムリーで実用的な話題もとりあげていく予定です。
先々の見通しがつかず、心が晴れない日々が続きますが、スポーツの力で大会を盛り上げて、with コロナからpost コロナに向けた第一歩を踏み出す大会になればと考えております。WEB開催ということのデメリットもありますが、メリットもあると考えております。皆様もWEB会議にも慣れてこられたものと思いますので、WEB開催の利便性を活かして、気軽に柔軟に多くの方々に参加いただけることを心待ちにしております。
何卒、よろしくお願い申し上げます。